WorldGuard をデフォルトのまま導入しているマルチサーバーでは、 木の斧 ( wooden_axe ) が範囲指定のためのツールとして用いられており、 この場合、木の斧での採掘(木の伐採)ができない。 これはマルチサーバー初心者にとっては困惑する効果であり、 実際採掘に使われる可能性が高めなツールを範囲指定のためのものに利用するのは、 あまり良い方針とは言えないだろう。(FAQなどで周知しておいたほうがよい。)
実はこの範囲指定ツールは WorldGuard と一緒に入れた WorldEdit 側で設定するものである。
プラグインディレクトリ plugins\WorldEdit\
の下にある config.yml
に
wand-item: minecraft:wooden_axe
として設定されている。そのためこれを、例えば木のクワ( wooden_hoe )にしたい場合は、
wand-item: minecraft:wooden_hoe
などとしておけばよい。木の斧よりも木のクワのほうが利用される可能性は低いだろう。すぐ壊れるし。
設定ファイルを書き直したらサーバコンソールで we reload
とすれば、
サーバを再起動しなくても設定を読み直すので、
オンラインで変更を反映させたい場合はおすすめである。
ちなみに明らかに使われそうにないアイテムとして、
例えば枯れ木(dead_bush)を設定しようとしても、これはうまくいかない。
上記設定後にサーバを起動して、//wand
でアイテムを受け取ろうとしても、
Can't bind tool to 枯れ木:Blocks can't be used.
と表示されたり、サーバログに、
[19:47:51 WARN]: Invalid selection wand tool set in config. Tool will not be assigned: minecraft:dead_bush
などと表示される。設定出来ない種類のアイテムもあるらしい。
棒( stick )なら出来るのだが、
今度は//wand
コマンドで棒が取り放題になってしまうので、
これはゲームのバランスが壊れるだろう。
木のクワよりもっと脆い金のクワ( golden_hoe )という手もあるが、
金のクワは燃やすと金塊が出来てしまうのでこれもよくない。
おそらく木のクワにしておいたほうが無難であろうと思われる。
(木のクワが取り放題になったところで、せいぜい効率の悪い燃料にしかならないだろう。)
なお、plugins\WorldEdit\sessions\
ディレクトリに ユーザーUUID.json
として、
ワンドアイテムの設定情報が残っている場合、
plugins\WorldEdit\config.yml
の設定がおかしいときは、そちらの設定が優先されるようだ。