農作物の収穫とエンチャントの関係
Minecraft の農作物4種は、種が出てくる 小麦&ビートルード と、種が出てこない ニンジン&ジャガイモ に大別される。
完全に育った作物をエンチャントつきの道具で収穫するときの期待値は、ざっと以下のような値となっている。
(小麦&ビートルードの数値はMinecraft Wikiにある数値で、ニンジン&ジャガイモはシングルモードで800ブロックの農場を作り収穫した結果を基にした筆者調べの数値。Java Edition 1.19 ベースである。)
品種 | 付与なし | 幸運 I | 幸運 II | 幸運 III 小麦・ビートルード | 1 | 1 | 1 | 1 上記作物の種子 | 1.71 | 2.28 | 2.85 | 3.42 ニンジン・ジャガイモ | 3.7 | 4.3 | 4.9 | 5.4
たとえば 100 ブロックの農場に小麦の種を植えて、充分育ったあとに幸運III のツールで収穫すると、小麦が100個、小麦の種が342個くらい収穫出来るだろうし、同じようにニンジンを植えて収穫すると、おそらく540個くらいを収穫することが出来るだろう。もちろん種、ニンジン、ジャガイモの収穫量は運次第で変わるし、うっかり育ちきってないものを収穫してしまうかもしれないので、実際の収穫量は若干変化するだろう。(手元の収穫では100ブロックあたりの収穫に対する標準偏差は10~15程度あった。)
要点をざっと並べると以下の通りだ。
- 幸運のエンチャントは小麦とビートルードそのものの収穫量に影響しないが、種の収穫量は増える。
- 幸運のエンチャントはニンジンとジャガイモの収穫量を増やす。
- ニンジンとジャガイモの1ブロックあたりの収穫量期待値は、エンチャントの有無に関係なく、小麦・ビートルードの種の収穫量期待値に+2した数になるようだ。
そしておそらくだが、水流収穫などで収穫を自動化した場合は「付与なし」の数値が適用されると思われる。なので水流収穫には小麦やビートルードが適している。
適切なサイズの農場とは?
さて、上記の前提をもとに、「幸運IIIエンチャントつき道具を持ってインベントリいっぱいに農作物を収穫するのに適切なサイズの農場はどれくらいか?」を考えてみたい。
プレイヤーが持てるアイテムを最大 34スタック(道具 と 食料 の2スタックを引いている)と考えれば、その土地で収穫した結果獲れるものの数が34スタックを越えない程度に最大になるには、ざっくりどれくらいの土地の広さが必要か?
という話である。ただし、植え直しはすぐ行うものとする。つまり収穫した農作物の一部を植え直しに使うので、全量を持ち帰れるわけではないものとする。
とはいえあまりギリギリを攻めた農地作りをする気もないので、ここはひとつ簡単に作れる範囲で考えてみることにしよう。
水源を中心に置いた農地は 9×9ブロックの81ブロック、そのうち水源で1ブロックをとるので、80ブロックになる。この農地を1ユニットと呼ぶことにする。
1ユニットの農地を作るには、最低でも、耐久力が80以上あるクワ、水源用の水バケツが1つ、水源ブロックの上に置く光源ブロック(明るさ15)が必要となるだろう。
筆者はよくジャックオーランタンを使っている。光源ブロックの上にハーフブロックを置いておくと、うっかり上に乗った挙げ句に落下して土地を荒らすミスも防げる。
このとき、収穫用の幸運IIIエンチャントつき道具を使って農地6ユニット=480ブロックで獲れる農作物の量をスタック(1スタック=64個)で計算すると、
- 小麦類
- 480 / 64 = 7.5 ≒ 8
- 小麦類の種
- (3.4 - 1) × 480 / 64 = 18 小麦類は合わせて 26 スタック
- ニンジン類
- (5.4 -1) × 480 / 64 = 33
となる。ニンジン類はちょうどいい量になるが、小麦類はまだ持てそうだ。
一方、農地8ユニット=600ブロックの農地で考えると、
- 小麦類
- 640 / 64 = 10
- 小麦類の種
- (3.4 - 1) × 640 / 64 = 24 小麦類は合わせて 34 スタック
- ニンジン類
- (5.4 -1) × 640 / 64 = 44
となる。小麦類はちょうどいい量になるが、明らかにニンジン類が持ちきれない。
以上から、ジャガイモ・ニンジン用の農地は1種類あたり6ユニット、小麦やビートルード用の農地は1種類あたり8ユニット、合計28ユニットあればよいことが分かる。
長方形に収めるには、7ユニット×4ユニット、つまり 63×36 ブロックの広大な農地となる。
あるいは、6ユニットを4種類分、54×9ブロックの農地を4つくっつけて、54×36ブロック程度の農地にしてしまってもいいだろう。
それでも割と広い。整地から始めようとすると平原以外はちょっと苦労するかもしれない。
ちなみに、幸運IIIエンチャントつき道具で収穫して植え直した場合の、農地ユニット数に対する収穫量を表にすると、以下のようになる。
小麦収穫から右側の列の単位は「スタック」である。1スタックに満たない端数は切り上げてある。
農地ユニット数 作付ブロック 小麦収穫 種収穫 小麦類合計 人参類収穫 1 80 2 3 5 6 2 160 3 6 9 11 3 240 4 9 13 17 4 320 5 12 17 22 5 400 7 15 22 28 6 480 8 18 26 33 7 560 9 21 30 39 8 640 10 24 34 44
一方、エンチャントなし道具(もしくは素手)で収穫して植え直した場合の、農地ユニット数に対する収穫量を表にすると、以下のようになる。
小麦収穫から右側の列の単位は「スタック」であり、1スタックに満たない端数は切り上げてある。
農地ユニット数 作付ブロック 小麦収穫 種収穫 小麦類合計 人参類収穫 1 80 2 1 3 4 2 160 3 2 5 7 3 240 4 3 7 11 4 320 5 4 9 14 5 400 7 5 12 17 6 480 8 6 14 21 7 560 9 7 16 24 8 640 10 7 17 27
ニンジン・ジャガイモの収穫には、やはりエンチャントがあったほうがよいことがよく分かる。
エンチャントが無い場合は、小麦やビートルードを広く植えるのがよい。
特に小麦畑は広さこそパワーみたいなところがあるのかもしれない。
農地と明るさについて
広い農地を作るときは、水源の上に置いた照明だけでは最も遠いところの明るさが7とかになるので、植えることは出来るが育たないエリアが出来てしまう。
特に2ユニット×2ユニットとか縦横に2ユニット以上の農地を作るときは注意が必要である。
暗いところが隅に2x2ブロック出来るので、そのあたりの頭上3ブロックくらいのところに光源ブロックを置くなどして、明るさ対策をしたほうがよいだろう。
あるいは、縦か横どちらかは必ず1ユニットとすることにして、暗くなる部分の横には光源ブロックを埋めるようにすると、農地の明るさを10以上に保つことができ、作物がきちんと育つようになる。
(この図において農地部分は耕す前の明るさを示している。)

農場の例を示す。たとえば縦に6x1ユニットの農場を作り、光源を置くブロックを1列分あぜ道のように作ることで、6x4ユニットの農場を作成している。広さは 縦(9x6+2)=56, 横((9+1)x4+1)=41 なので、56×41平方ブロックである。
