しろうとのメモ

しろうとがなんかメモするところ

マルチサーバーで住宅地を作って管理するには

イクラのマルチサーバーにはいろいろなプレイヤーが参加してくるが、まあだいたいはとりあえずの拠点を持ちたがるものである。 ところがサバイバルモードだし仲良く自由にやれよで放置しても、実際は土地の取り合いだとかなんとかで、なかなかうまくいかない。

居住ワールドを設けるようなマルチサーバーであれば、大抵は他人のアイテムを勝手にとってはいけないものだし、敷地を勝手に使うのも良くないことである。 とはいえ、目印もなにも無いところで土地の確認は難しく、初心者にとっては地味に敷居が高い。 マイクラ初心者であれば尚更、たとえばそこらのチェストひとつとっても、何を入れていいのか、何を入れてはいけないのか、区別して自分の振る舞いを変えることは難しいだろう。

そのため、大規模なアパートを作成したり、初期スポーンポイントから少し離れたところに住宅地を作ったりして、一人で訪れた初心者を誘導することが考えられる。

ここでは、某サーバーで住宅地を作成して若干の管理を行った経験を元に、どのような作り方をしたのか、どのようなルールを設定したのか、をまとめて書いておく。 大きく分けて「整地」と「ルール」の2つがある。

整地編

  1. 1チャンク(16ブロック四方)を1区画として、区画内を整地する。傾斜地に作る場合は内側14×14ブロック四方を高さをそろえて整地する。
  2. 区画の四隅に目印となるブロックを置き、目印の間(つまり外周1ブロック)が通路となるよう、予め何かを敷く。都合2ブロックの通路が出来ることになる。
  3. 松明4本程度をほどよく置いて沸き潰しとしておく。
  4. 空き区画には作業台とチェストと看板を1つづつ設置する。看板には空きであること、チェストの中身は入居者以外は持っていってはいけないことを明記する。
  5. チェストの中には、ベッド1個、看板2個、松明16本、食料16個などを入れておく。サービス精神が続く限り好きなものを追加してもよい。

隣接する区画の見分けをつけたい場合、四隅のブロックや通路のブロックを色分けする(隣接する区画は色を変えておいたほうがよい)などの工夫がいる。 宅地全体の雰囲気を整えたいのであれば、建築していいのは14x14までで、通路は破壊不可、などという制約を設けたり、手間を掛けた整地を行うことになる。 この例では住宅地全体が平地であることを想定しているが、山岳の中腹など傾斜のきついところに住宅地を作る場合、各区画の範囲を変えるといった工夫も必要になるだろう。 区画をどう並べるかなども含めて、設計者のセンスが発揮されることになる。 ただ、区画の間に少し広めな通路などをこまめに作ると、区画の並べ方によってはチャンクの境界をまたぐことになる。 それを嫌うのであれば、また少し考える必要はあるかもしれない。

ルール編

基本的には、サーバーが定めているルールやマナーに沿ってローカルルールを設定することになる。 隣接する区画の住人と諍いが起きないようにすること、サーバーに負荷をかけないこと、保護プラグインが使いやすいようにすること、がルール設定の目的になるだろう。 だいたい以下のようなルールになる。どんどん増えた。経験談

  1. ひとり1区画(16ブロック×16ブロック)まで。区画の真下と真上を使うこと。横に掘り進めたり伸ばさないで下さい。(ほっとくと地下帝国とか天空広場とか作り始める人はふつーにいる。地下に大規模な空洞がある場合は別途考える必要があるかもしれない。)
  2. 看板で名前を書いて、誰の区画か分かるようにしてください。(入退去者の記録は何らかの方法でとっておくべきである。治安が悪いとアイテムを勝手に持っていく人が後を絶たないので、サーバーの運営に協力いただき、ログを参照したりすることになる。)
  3. 必ず沸き潰しをしてください。(敵が湧く条件は若干緩和されたが、他人の家で湧いたスケルトンに撃たれるとか、クリーパーに壊されるなどといったトラブルになりがち。)
  4. 村人は閉じ込めて。村人は保護を無視して他人の家のベッドを勝手に使います。勝手に入ってきた村人を滅されても文句は言いにくいです。(自分の家に交易所を作りたがる人もふつーにいる。村人は1人まで、もしくは禁止にしてもよいかもしれない。)
  5. 呪われたまま帰ってこないで下さい。『襲撃』イベントを起こさないで下さい。(交易所を作ってしまった家に呪われた状態で近づくと大惨事になる。なった。やはり居住区に村人を置くのは禁止にしたほうがよい。)
  6. 共用設備は自分の敷地内に収めて下さい。敷地外に作らないで。(マグマ大釜とか水大釜とかほいほいと通路に作りたがる人もふつーにいる。空き区画を自動かまどや植林場にしたりする人もふつーにいる。)
  7. 住宅街なので、家を建てて下さい。工場専用とか交易専用ってのはやめてください。(小さな自動化設備も基本負荷になるし、だいたいうるさい。)
  8. 回路を駆使したトラップ系は、基本やめてください。サーバーの負荷になります。(もうすこし具体的に自動化設備に抑止をかけたルール。だいたいの自動化機械はoffにするのを忘れてログアウトされるものである。)
  9. 家の中で大量にどうぶつを飼わないで下さい。ラグの元になります。(家を畜産施設や動物園にしたり多頭飼いしたりする人もふつーにいる。ウーパールーパーなどAIの処理が重い動物を観葉植物感覚で放置するのはおすすめしない。)
  10. 新しいところに引っ越すときは、整地してから管理人に連絡して下さい。(ルールが鬱陶しくなってくると郊外に拠点を構えがちになる。それはそれでいいのだが、別荘を通り越して放置ってのは勘弁してほしい。)
  11. 数ヶ月以上ログインなく放置されている家は、撤去するかもしれません。(これは作りかけで来なくなった人に対応するもの。ちょっとサーバーを覗いて手を出してみたけど、リアル事情優先で来なくなる人もふつーにいる。)
  12. 他人の家を勝手に保護して使うのは荒らしと同じです!(留守宅を勝手に自分名義で保護して自分の家として使った、という事案が発生することもある。犯人は当然ながらサーバーからBANされる。)
  13. 自分の土地に他人を住まわせるときは、居住者の名前を把握しておいて下さい。(16x16の区画に高層マンションを作りたがる人もふつーにいる。出入りする人が良く分からなくなるので、きちんと大家として管理してほしい。)

文章が読めない人はふつーにいる。ということはゲーム内で管理人が相談を受け、その場で逐次対応しないといけない可能性があるということだ。 そしてその相手が、その場での対応に納得がいかない、とか、理解が出来ない場合、面倒なことになるだろう。 なので、初心者を含む普通のプレイヤーのため住宅地を作る際は、プレイヤーの振る舞いに対して何らかの判断や処置を行える人、サーバーの運営に近い人、すなわちそこそこ大人な人が頑張らないといけない、のかもしれない。

なお実際の作業としては、数日おきくらいに巡回して新しい建物が出来ていたら所有者をGoogle スプレッドシートとかにメモしておく、とか、空き地のアイテムがなくなってないかどうか確認する、とか、沸き潰しが足りないところをちゃんと沸き潰す、とか、長期間来ていない作りかけの土地を再整地する、とか、荒らしの痕跡があった場合は運営に通報する、などが挙げられる。 住人とのコミュニケーションを取るために、看板などをうまく活用するとよいだろう。

追記:この記述は『住宅地』についての解説である。宅地内の建物のセンスについては関与しない方針だが、それだとぶっちゃけネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング式住居だのなんだのみたいなのが建つ可能性は残るし、文句もつけづらいので、そこまで管理したいのであれば頑張って家も建築して建て売り住宅街にするか、頑張って小うるさい土地主ロールプレイを徹底することになるだろう。まあ、めんどう。